レザーズアンドトレジャーズとは？
皆様こんにちは！
ビヨンクール名鉄百貨店の加藤です。
今回はレザトレことレザーズアンドトレジャーズに関してどんなブランドなのかお伝えさせていただきます。
ビヨンクールスタッフや昔から来店してくださっているお客様にも長く愛されて続けているブランドといえばこの『レザーズアンドトレジャーズ』
この業界でも歴史が深く、シルバーアクセサリーを語る上で外せないブランドです。
知らなかったという方は少しでも興味を持っていただければと思います。
1.レザーズアンドトレジャーズとは？
ブランド設立は1980年、カリフォルニア州ロサンゼルスのメルローズ通りに店舗を構えており
当時、レザージャケット、パンツ、ブーツ、ベルト等を既成で取り扱っており、
時にはお客さんの身体に合うように採寸してパターンオーダーを受けることもあったようです。
1980年頃はジュエリーを身に着けるのはまだ女性しかいなかった時代です。
男性が着けていると「女性的だ」と攻撃される事もあった時代に無骨な銀製の
ジュエリーを製作し始めたのがデザイナーであるデニス ポリチーノ氏です。
トム・クルーズの出世作“トップ ガン”で着用していたフライトジャケットを製作したのが輝かしいキャリアの始まりと言われています。
そしてアメリカファッション界のオスカーと言われるCDFA賞を過去2度も授賞しています。
※CDFAファッションアワード⇒アメリカファッション協議会による、顕著な貢献をした人におくられる賞のことで
メンズウェア・デザイナー賞／ウィメンズウェア・デザイナー賞／アクセサリー・デザイナー賞からなりデニス氏は上記フライトジャケットを授賞後、アクセサリー部門でも授賞しています。
メンズウェア・デザイナー賞／ウィメンズウェア・デザイナー賞／アクセサリー・デザイナー賞からなりデニス氏は上記フライトジャケットを授賞後、アクセサリー部門でも授賞しています。
その様な輝かしい功績を持つレザーズアンドトレジャーズですがアクセサリーに関してはどういった作品なのかをお伝えさせていただきます。
2.デザイン・特徴
ブランドコンセプトとして
『GOD IN THE DETAILS』
(神は細部に宿る)
を掲げ細かな彫金技術でモチーフそのものを表現したアイテムやギミック、決して他のブランドにはない独創的なインスピレーションで作られたアンティーク感、温かみを感じられる作風となっています。
レザーズアンドトレジャーズの中でも有名な技法で一例を挙げますと
・『インレイワーク』と呼ばれ、シルバーにレザーをはめ込む技術でレザーの持つ質感とシルバーの持つ輝きがマッチして独特な存在感を引き立たせる作品。
こちらのリングはローリングストーンズのミックジャガーの為に特別版として作ったリング。博物館から展示依頼があり、展示されたことでも有名です。
・『３Dギミック』と呼ばれる技法は最もデザインにリアルさを追求し、拘りを持った末に考え出された技法。
リング中央のスカル部が回転するギミックです。
こちらは輪廻転生という意味合いが込められています。
ではこの作品たちを生み出したデザイナー『デニス ポリチーノ』とは
どんな人物なのでしょうか。
3.デニス ポリチーノとは？
少し長くなりますが読んでいただけると幸いです。
デニス氏本人は非常に気さくで心の広く非常に暖かみを感じれる人物。
作品に対しては1つ1つに熱い気持ちを込めて製作し、サービス精神旺盛な性格。
私自身デニス氏がイベントで来日した際に、ビヨンクールスタッフ含めお客様全員と笑顔で握手して挨拶を交わしてくれていたのがとても印象的でした。
そんなデニス氏の作品は人柄も相まって数々のセレブ達を魅了していました。
ジョニーデップやデビットボウイ、スティーブンタイラー、ベニチオデルトロ等これでも一部ですが錚々たる方々に着用され、その他にもブルネイ(世界で最も裕福な国として有名)の国王が自ら使う馬の鞭や装飾品等をデニス氏本人に製作依頼をした事もあります。
アメリカでも美術館にデニス氏の作品が保存されていたりとファッション面だけではなく芸術的な作品としても非常に評価が高い点はデニス氏の作品の凄さでもあります。
そんな人々を魅了してきたデニス氏ですが
2012年10月末から体調が悪化
2014年12月13日に多くの人々に惜しまれながら他界
この一件は私達にとっても非常に悲しいお知らせとなりましたが、生前のデニス氏の要望もあり弊社(ビヨンクール)にてレザーズアンドトレジャーズを受け継ぐ事になりました。
現在は弊社の『向條』氏がレザーズアンドトレジャーズの製作を行っております。
向條氏に関しては入社前から彫金に従事しておりデニス氏への憧憬の意を機にビヨンクールへ入社。入社後生前のデニス氏に寄り添い厚い信頼を受けると共に技術を継いだ唯一の人物となります。
4.まとめ
この様な経緯があり現在レザーズアンドトレジャーズはビヨンクールのブランドとして運営しております。
そして、このデニス氏は弊社『beyond cool』という社名の名付け親でもあります。
誰に対しても暖かくお客様の事を第一に考えてくれたレザーズアンドトレジャーズを
デニス氏の名付けてくれたビヨンクールで我々も一人でも多くの方に知ってもらいたいという思いで運営しております。
作品の素晴らしさは実物を触れていただければ伝わるかと思いますので
ぜひ一度店頭にてご覧いただければと思います。
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Beyond Cool 名古屋名鉄店 加藤
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