暑い季節のアクセサリーお手入れ
.jpg)
皆さま、こんにちは。 ビヨンクールキャッスルの伊藤です。 今回は、汗をかくこの季節にアクセサリーを身につける際の 注意点とお手入れ方法をご紹介します。 1 年を通して最もアクセサリーが映えるのは「夏」。 しかし同時に、最も注意が必要な季節でもあります。 中には、取り返しのつかないダメージにつながるケースもありますので、 ぜひ正しい知識を身につけてから、暑い時期のアクセサリーを楽しんでください! ① 汗や皮脂による「硫化」と「錆び」 「シルバーは錆びないのでは?」と思われる方も多いかもしれません。 ですが、実際には部位によって錆びが発生することもあります。 まず 「硫化」 について。 硫化とは、汗や皮脂に含まれる硫黄分が銀と反応し、 黒ずみが生じる現象のことです。 ※左…硫化前 右…硫化後 軽度であればポリッシュクロスで簡単に落とせますが、 放置すると黒ずみが蓄積し、風合いを損なうだけでなく、 手作業での磨きでは落ちなくなります。 その場合は機械での研磨が必要となり、元の輝きを保つのが難しくなってしまいます。 次に 「錆び」 について。 これは主に ネックレスの留め具部分 に発生します。 留め具本体はシルバー製で錆びないのですが、 内部のバネはステンレス製がほとんどです。 汗がついたまま放置すると、このバネが錆びて腐食し、 折れてしまうことがあります。 そうなると留め具として機能しなくなり、紛失のリスクが一気に高まります。 特に夏場は汗で硫化が進みやすいため、 外したらポリッシュクロスやセーム革で軽く拭く習慣をつけましょう。 ② 水が苦手な宝石の取り扱い 夏は海やプールに行く機会も増えると思いますが、 アクセサリーをつけたままの着水は基本的に NG です。 理由は大きく分けて 3 つです。 • 傷や欠けのリスクが上がる • 紛失の危険が高まる • 水に弱い宝石は風合いが変質する 特に、水が苦手な宝石の場合、変色・変質してしまうと 修理でも元に戻せないケースがほとんどです。 水が苦手な代表的な石 • アンバー(琥珀) • ターコイズ • ラピスラズリ • パール • 水晶(アメシスト、シトリンなど) 夏や海のイメージが強いターコイズやパールも、実は水が大の苦手。 長く大切に使うためにも、...